トロピカルージュプリキュアライブを終えて。ダンス振り付け忘備録①

ダンスおしごと記録

準備期間はすごく大変だったのに、本番が近づくにつれて楽しみになり、本番が終わると、大変だったことをすっかり忘れて、やっぱりこの世界が好き!と思える。これが、舞台の魔法なんだ。

曲をいただいたのが、7月の最初。

そこから、振付スタートして、ガンガン作って、キャラソンなど、フルサイズのものは一通り、撮影し終えたのが、7月23日。

オリンピック開会式の日。昼間、一人で事務所で撮影していて、ヘトヘトだったのに、深夜に開会式のヘリコプターがバババババ・・・って空を飛んでいて、その音で眠れず、うるさいなぁー・・と思っていたのを覚えてる。

そう考えると、3週間で何曲のダンス振り付けをしたのだろう?

OH! TEMPT SUMMER DAY

チャーミング*∞*ハピネス

My Story

BREAK POINT

アクアプリズム

まずはこの5曲。

スタプリの時よりサイズが長かったな。

そして、

シェアして!プリキュア

Brave Parade

CLAP!~勇気を鳴らせ~

この3曲が歌手の曲。だから、新規でフルサイズで作ったのは8曲ということになる。

後ろのダンサーの動きと、マイクを持った動きの両方を、間違えずに収録しなくてはいけないので、そこがただのダンス振り付けよりも難しいところだ。

マイクを持った振り付けと、バックダンサーがリンクしなきゃいけないので、マイク持ちでなおかつ、キャッチーな動きが必要となる。

サビの手振りの作成は、

プリティル~ジュデイズ

おもいきりトロピカル!

と、

あこがれ Go My Way!!

の3曲。

Viva! Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア

トロピカI・N・G

ミラクルっと♥Link Ring!

は、オフィシャルの振り付けはあるので、ダンサーの動き。これが8月末だったと思うけど、意外にネタ切れで苦労したのを覚えている。

20代の頃に、アイドルの振り付けをしていて、1日に1曲くらい、振り付けしていた時もあった。だから、早く振り付けるのは鍛えられている。でも、子育てしながら、限られた時間内で8曲も、5分ほどの曲をつけるのはしんどかった!

子どもが体調崩さず、1日も保育園休まなかったのには感謝。

手は2本、マイク持ちだと動かせるのは1本。

で、指が5本だから、何曲もつけていると、どうしても指の形のバリエーションがネタ切れに。

それでも、なんとか捻り出して。そんな苦労があるから、

「シェアして!プリキュア」の振り付けが良かった、など、Twitterで言ってもらえたのをみたりして、本当に嬉しかった。

一曲一曲への想いを書いておこうと思う。

シェアして!プリキュア

サビの部分の振り付け、これ実は、

人差し指=ママたち

小指=子どもたち、小さなプリキュアちゃんたち

親指=おばあちゃん、もっと上の世代

という、「世代を超えるプリキュア〜」という印象的な歌詞をイメージして、手の形を決めておりました。

誰にも、歌っているmachicoさんご本人にも言っておりません。

気付く人はいないと思います。

でも、曲数が多いので、何か一曲一曲に変化をつけたいなと、一曲一曲特有の何かが欲しいなと思って。

そんなふうに考えて、サビパートはこの振り付けにしました。

この曲は、振り付けは繰り返しが多く、いうならばパラパラダンスを踊るくらいのカロリー消費量で踊れます。

なんか、そういう心地よさがこの曲にはあるなと思ったので、自然にそうなりました。

実は5分もあるんです、この曲。

でも、すごく心地いいですよね。

サビのメインのメロディが、

ドシラソ ソドドシ ソミファミレド (かどうかわかりませんが、そんな感じ)

なので、なんか心地いいんでしょうかね。

常々、コンサート会場などでやるのをイメージして、マネできる振り付けを、というのは意識しております。

なので、これも真似してくれるかな?と思いましたが、お客さんみんなサイリウム持っていたから、指はできませんでしたね。(笑)

今回は座ったまま、お行儀よくみるステージだったので(ご時世により)今度この曲をやる時があれば、ぜひお客さんが一緒に真似している姿を見たいものです。

Brave Parade(ブレイブ・パレード)

メインで歌う吉武千颯さんのイメージで、ダンスを作りました。

Brave Parade 押し寄せてるこの感情 なんて名付けよう

って、感情が押し寄せちゃってどうしよう〜ってなっている吉武さんの可愛さを表現したく、ワーワーってなってる吉武さんを想像して、そのまま手をパーにしてクルクル回している、振り付けにしました。

パレード、だから、なんかカッコいいイメージもあったので、サビの最初の

Brave Parade!

のところや、前進!という歌詞のところは、進んでゆく行進のイメージです。かっこいいけど可愛い曲ですよね。

どっちかというと、本来はカッコいい曲のジャンルに入ると思うのですが、吉武千颯さんが歌うとチャーミングがプラスされます。

吉武千颯さんは、何にでも挑戦したい、ダンスも、はしょらずに全部踊りたい!というチャーミングでやる気パワーの塊みたいな人だと思います。

スタプリライブの時に、ほぼ初めてお会いしたと思うのですが、それを強く感じました。

歌いながら踊るって、すごく大変なことだと思うので、息切れしないように、歌優先で・・・と振り付けの私は思ってます。

プリキュアは公式のダンスがあって、歌手さんがそれをイベントなどで歌われる際には、公式の、両手を使った振り付けから、マイクを片手で持った振り付けに変換して、ご提案するのが私の仕事の一つです。

歌い手さんの踊りに関しては、公式のダンスの60%くらいの運動量で調整したものをご提案させていただくのですが、吉武千颯さんは、びっくりくるくらい、すでに予習をしてきていて、もう私がレクチャーしなくても、最初のリハの段階で100%で踊れているのです。

まだプリキュアの歌手ではない時から、ダンスのレッスンをずっとされていて、ダンスが大好きなんだなという印象です。

だから、そんなダンスが得意な吉武千颯さんの曲では、その特技をとことん生かすことができたら、と思っています。

Brave Paradeも、歌うのがしんどいかもなって思うくらいの難易度を狙って作っています。

リハーサルでは、マスクをしたままの歌唱だったので、息が苦しい・・とおっしゃっていましたが、それでもかっこよく踊って歌えちゃう吉武千颯さんなのでした。

CLAP!~勇気を鳴らせ~

この曲は、聞いた時、まず「グレーテスト・ショーマン」のオープニングを思い出した。

または、グレーテスト・ショーマン劇中の「This is me」の、みんなで行進して前へずんずん進んでゆくようなイメージ。

このご時世で、観劇して感動しても、声が出せない。だからこその、拍手。手拍子。クラップ。

プリキュアのドリームステージで、この曲が使われているのを見て、お客さんたち、ママ、パパ、子どもたち、みんなが「クラップ」しているのを見て、感動した。

ドリームステージはキャラクターが踊り、プリキュアライブは人間が踊るので、振り付けは当然変わる。

振り付け者が違うというのもあるが、人間体で踊るのと、着ぐるみで踊るのとでは、想像以上に可能な可動範囲が違う。

着ぐるみは人間体に比べ、多少ゴテゴテしているのもあり、綺麗に見える限界の速さがある。

つまり、着ぐるみをきて、物凄く速く動いても、見栄えがしない。どちらかというと、大きくて、はっきりした動きが映える。

などなどあり、ドリステの振り付けを参考にしないで、0から振り付けをした。

また、ライブでは、やっぱりタオル振るだろう、という予想の元で、タオルが存分に振れるような振り付けにした。

曲自体のインパクトの強い曲なので、作詞の方、作曲の方、プロデュースされた方がすごいのだ。

公演後のTwitterを見ても、やはりこのCLAPが、お客さんの心に刺さったのを感じた。

振り付けで言えば、最初は静かに。むしろ、あまり踊らない。

最後は、ダンサーも歌手も皆一列で、めちゃ広がってクラップ。

このコントラストは、大成功だなと自画自賛。何回見ても、体に振動を感じる曲。

来週の横浜ダンスダンスダンスでは、このCLAPを北川理恵さんも一緒に歌うので、楽しみだ。

machicoさんはまさに「喉から音源」の方で、リハでも、本番でも、配信でも、生でも、CD音源と変わらぬクオリティで歌われる方なので、本当に驚かされる。

まさに本物の歌い手さんなのだ。

そんなに凄い方なのに、ご本人は、ひょうひょうとしているので、そんなヌケ感も可愛らしい。

プリキュアライブ本番の次の日にも、大きなステージの本番があったようで、そちらも配信で少し拝見したが、疲れを全く感じさせない、タフさ。

忙しくても、するりするりとやってのけるタフさと、良い意味でリラックスした精神力。

お会いしてすぐの頃は、リハーサルでは、「大丈夫かなぁ・・・」と心配になってしまう印象だったが、ところがどっこい、必ず本番では、他の誰よりも輝いているのを見て、本番にはしっかり照準を合わせてくる方なのだなとわかった。

なので、リハでふんわりしていても、もう全く心配していない。私が振り付けしたとしても、それ以上にご本人から溢れ出る動きが素晴らしく、毎回感動させられてしまう。

誰も持っていない何かを持っている人。

本番のステージで放つ魅力と輝きは、やっぱりスターだなと思う。

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