フランスと日本の子育て<外出>

「1ヶ月検診までは、外に出てはいけない」

 

日本では、これが常識ですよね。産院でも、退院時にこう言われました。

 

もちろん、何かあった時に病院に行くとか、(母親が乳腺炎で、子どもが風邪で、など)

そう言ったことは仕方がないとして、いわゆる「お出かけ」は、近所と言えども勧められていません。

 

産まれたばかりの赤ちゃんは免疫がないので、感染などしたら大変、というのが理由。

確かに、そうですよね。

 

しかし、 フランスではそうではないらしいのです。

1ヶ月家から出ない、赤ちゃんをださない、と言ったら,それは過剰だと言われました。

 

確かに、上の子がいると、送り迎えなどでやむをえず、一ヶ月以内でも外にでるわよ、と聞いた。

でも、それはあくまで「やむをえず」なわけで、なるべくなら外出はしない、というのが日本では常識である。

 

インターネットで少し調べてみたら,やはり海外では一ヶ月以内でも外に出て、散歩などしているらしい。

 

10月8日に出産して、13日に退院。

実家から母が来てくれ,10日間、家事など色々手伝ってくれた。

産後はとにかく眠いし、体もガタガタなので、暇さえあれば横になりたい。

なので、母の存在はとても助かった。

少しの疑問を気軽に聞ける存在が近くにいるだけで、心の支えになった。

 

まもなく、義理の両親がフランスから初めて日本に来た。10月27日。

つまり、出産後まだ2週間と少ししかたっていない時。

 

一日目。

前日の真夜中に到着した両親は、次の日の朝、時差ぼけも感じさせない行動力で、さっそく家に来てくれた。

もちろん、産まれたばかりの赤ちゃんに会うためだ。

両親はフランスから,大量のおみやげ(チョコ、アンフュージョン、ソシソンなど・・・)と、

大量の赤ちゃんの服を持ってきてくれた。

フランスの兄の子ども、つまり息子にとっては従兄弟、のお下がりだ。

これはけっこうありがたかった。

 

フランス人は、声が大きいと思う。

この日、息子は、初めてのフランス人の声のデカさと迫力に、圧倒されていたような気がする。

泣くけど私はフランスの両親の対応で、忙しく、今までのように

「泣いたらおっぱい」「泣いたら相手にする」ことができない。

いや、できたんだけど、少し遠慮した。

(夫いわく、泣いたら抱っこは甘えん坊になるんだと。それがフランス式なのかなと、両親、とくに義理の母の前なので、抱っこしすぎないよう、気を使った)

 

自分の実の母(日本人)は、新幹線で静岡に行って、車で移動して旅行なんて、ムリでしょう、と言ったが、

フランスの両親は、せっかくなんだから、大丈夫、大人4人もいるんだから、行けるよ、と言った。

 

まあ、家にいても大変なのに、旅行なんて行ったら私も疲れる。赤ちゃんも疲れる。

これは日本式に従って、家にいて良かった。

 

旅行は行かなかったが,レストランくらいは行こう、と言われ、しかたなく(めちゃくちゃ不安だったが)近くのファミリーレストランに行った。

 

レストランで変なバイキンが赤ちゃんに付いちゃったらどうしよう、と、泣きそうなくらい不安だったが、無事に?外出デビューはできた。

息子が生後3週間の時だ。

 

この後も、近くの公園に行ったり、またまた近所のレストランに行ったり、結局息子は「フランス式」を少し取り入れ,1ヶ月たたない状態で,3回も外出した。

 

いいのか悪いのか?

しかし、フランスではみんなそうしてるよと言われると・・・

国によって赤ちゃんの強さが違うというのもないだろうし、日本の赤ちゃんが特に、か弱いというわけでもない限り、とにかく息子の場合は、大丈夫だった。

 

 

 

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